続く夢未知
「なぁんで、覚めないのよ!」
ウトウトし、昼寝をしてしまった後、夕食だと呼ばれ、
父親の涙を流しながら食べる姿に、
一人で食べるご飯て味気無いし、寂しいんだよねぇ・・・
涙を流すまではいかなかったが、嬉しい気持ちは解るので、
何も言わずに黙々と夕食をたべ、自室に戻った。
戻っても何もする事が無く、ヒマを持って余してしまい、
仕方なしに出された宿題をし、
それでもヒマを持て余し部屋にある本棚を漁れば、
ファション誌に漫画、そして小説が数冊並べられており、
仕方なしに、小説を手に取り、ベットに転がりながら読み出せば、
一気に話しの世界に引き込まれ、母親からの呼び掛けに現実へと帰り、
お風呂へと入った後、
今度はベットに潜り込み、話の世界へと入り、
気が付けば寝ていたのか、本が床へと落ちていた。
そして、先程の叫びとなる。
仕方なしに、制服へと着替え、身支度を整え下へ下りれば、
味噌汁の匂いに釣られキッチンへと入り、
席に座れば、白米とダシ巻き卵が出され、
箸を手に食べ始めた。
なんで覚めないのかなぁ・・・
なんだろう、1日が1分とか、そんな感じなのかなぁ?
最近疲れてはいた。
だから、起きない。
とか?
ま、いいか・・・
考える事を止め、学校へと向かう為、外へと出た。
いい天気だなぁ・・・
スズメの鳴き声を聞きながら、ぶらぶらと歩き門を潜り、
下駄箱へ向かえば、昨日知り合ったばかりのクラスメートに出会い、
挨拶をし、他愛のない話をしながら教室へと入ってく。
隣の席の子と話をしていれば、担任が挨拶をしながら入り、
朝礼をした後、教科の先生が入り授業が始まった。
国語ねぇ・・・
受け直せるならマジメに受けたいと思ったけど、
いざ受けるとヒマだよね・・・
読まれていく文章を目で追い、
黒板に書かれていく文字をノートに写す。
写すのてメンドクサイ
書かれ、消されてゆく文字を必死に写し、
説明を耳で聞いて、頭の中に止めておく事が出来ず、
意味が解らないまま授業が終わりを告げた。
ダメだ・・・
パソコンに慣れて、書く早さが遅くなってる・・・
休み時間になっても写す事が出来なかった所を書いていくが、
日直に申し訳なあ気持ちになり、
「あの、頼み難い事なんだけど・・
国語のノート貸してくれないかなぁ?」
話せる友達になりつつある隣の席の住人に、
気まずそうに頼めば、
「良いよ」
笑顔で手渡してくれ、
「他のノートも貸そうか?」
親切な言葉をかけてくれた。
「本当に!?
借りたいんだけど、まずは、国語だけ貸して欲しいな」
要領悪くて1度に出来ないんだ・・・
苦笑しながらの言葉に、
そうだよね。
と、頷き、授業前に見せて貰う事にした。
女子中学生独特な可愛らしい字だわ・・・
丸びを帯びた文字に自分勝手な感想を持ちながら、
書き写し、机から次の授業の教科書を出し、
ノートを見せて貰う。
社会かぁ・・・
記憶に残ってないなぁ・・・
教科書と書かれたノートを見ながら昔の記憶を辿るが、
思い出す事が少なく、危機感を感じるが、
ま、授業を受ければ思い出すでしょ。
気分を切り替え、チャイムと共にノートを返し、
先生の入室で授業が始まった。
書かれていく文字
聞こえてくる説明
先程より慣れてきた授業は終了と共にノートが取れる様になり、
ホッと一息入れ
次の授業のノートを借り、書き写していく。
まだ、新学期が始まったばかりで良かったなぁ
テスト前だったら地獄を見る所だったよ・・・
説明の長さに、うっかり自分の世界に行きかけ、
黒板一杯になってしまった文字を書き写していく。
あっぶない。
危うく消される所だった・・・
書き終える頃には、半分が消され、
新しい説明書きが書き始められる。
しっかし、書き続ける教科だな・・・
社会って、こんなんだったけ?
自分の中学校時代を思い出すも、
遥か昔の事の様に部分的にしか思い出さない記憶に、
もう、年だな・・
零れ落ちた言葉と溜め息に
視線を感じ、慌て授業に集中し、なんとか時間を乗り切った。
後、1時間でゴハン・・・
空腹を訴えるお腹に無理矢理我慢をさせ、
午前中最後の授業へと突入した。
お腹が空き過ぎて力が出ないよぉ〜
助けてぇ〜
心の中で助けを求めるも、誰にも聞こえるはずも無く、
お腹が訴える音を出さない様、
集中力をお腹に持って行き、
ノートに写す事だけで手一杯になった。
どの時間より長く感じた授業もようやく終了の鐘が鳴り、
ふらつく足を動かし購買へと歩けば、
昨日にはなかった人込みが出来上がっていた。
戦場だ・・・
呆然とする中、
「おばちゃん、
焼きそばパンとジャムパンとカツサンドね!」
大きな声が聞こえ、
皆に釣られる様に視線を動かせば桃城が見え、
今日も早弁ですか・・モモシロさん
遠目になり、目の前の光景を無かった事にするが、
「!」
大きな声で呼ばれ、視線を戻せば、
手を振られ、他人のふりをする訳にもいかず小走りで近寄れば、
「昼メシ、買いに来たのか?」
笑顔で問われた言葉に、
「そうなんだけど・・
凄い人だね・・・」
頷き、感想を漏らせば
「そうか?
毎日こんなもんだぜ」
何でも無いみたいに作られた言葉に、唖然とし、
せっかく、リョーマ君と知り合う場所を見付けたのに・・・
喜びに浸る前に戦いが待ってるなんて・・・
試練だな・・・
溜め息を零し、下を向けば
「ついでだから買ってきてやるよ」
何が欲しいんだ?
上から降ってきた言葉に、停止しかけていた思考が動き、
理解すると勢い良く顔を上げ、
「え!?
そんなの悪いよ。大丈夫!
なんとか頑張ってみるよ」
焦り、両手を振りながら断りを入れるが、
「俺も買うから気にするなって。
で、何が欲しいんだ?」
断りを入れたいが、周りからの視線が気になり、
「クリームパンと焼きそばパンなんだけど、
お願いしても良い?」
申し訳なさそうに、少しだけ顔を下げ、頼めば、
「おう!」
笑顔で頷き、近くで待っている様に言われ、
待っていれば、両手に抱える量のパンを持ち、
器用に頼んだパンを手渡す。
「ありがとう」
礼を言い、受け取りお金を渡しかけるが
「行くんだろ?
そん時でいいぜ」
声と同時に歩きだし、付いていくしか出来ず、後ろを歩き付いて行く。
階段を上り、ドアを潜った瞬間、
太陽の光りが眩しく、ぎゅっと目を閉じ、ゆっくり開ければ、
ようやく光に目が慣れ、早足で追い付き、
桃城と一定の距離を腰を下ろす。
寝ぼけているのか、不機嫌なのか、
何時が瞬きをしながら座っていた。
すっごく、可愛いんですが!
自然と緩む口と伸びた手を根性で押さえ、
「こんにちは、越前くん」
必死に冷静になろうと、緩む口に力を入れ、
挨拶をすれば、軽く頭を下げた。
可愛いなぁ・・・
クリームパンの袋を破り、食べ始めるが、
睨む様な視線で見られ、
怒ってる?
視線の先が私だから、私に怒ってるんだよね?
なんだろう?
首を捻り記憶を探れば、
あぁ!
ポンと心の中で手を打ち
持っていたパンを膝の上に置き、
「越前くん・・昨日なんだけど、
その・・・ごめんなさい」
謝りの言葉と手を合わせ頭を下げれば、
「オレに手を合わせて拝んでた人って、先輩なんだ」
返ってきた言葉に驚き、
「確かに手は合わせたけど、拝んでないよ!
アレはゴメンナサイの意味を込めて、
手を合わせて頭を下げただけだよ」
拝んでないからね!
本当に拝んでないからね!
早口で告げた言葉が面白かったのか笑いだし、
「そんなに必死にならなくたって、解ってるって」
笑いで震えた声に、
「なら、いいけど・・・」
態度に納得が出来ないが、
解っていると言われた以上頷くしかなく、
しかたなしに納得すれば、
「変わった事するよな。って」
食べ続けていた口を休ませ、会話に加われば、
「変わったて・・・
アレは約束をしていたのに行かなかった事への
謝りの行動であって、普通の事だと私は思うんだけど」
頬を膨らませ、反撃してみるも、
「やらないって」
越前の言葉に首を落とし、
「変じゃ無いって・・・」
呟いてみるも、情けなくなっただけだった。
このコンビには勝てないか・・・
溜め息を落とし、再びパンを食べ始め、
焼きそばパンへて手を延ばすが、越前へと視線を向け、
「越前くん。
また、お願いしたいんだけど良いかな?」
苦笑しながらの願いに
「スっ」
是と頷いた。
袋の上から半分に切り、少し大きめな方を手渡す。
「ども・・」
礼も食べ方も、昨日と代わりがなく、
終わってしまった昼食後は、
越前と桃城の話しを聞いていた。
全てがテニスの話
本当にテニスが好きなんだね・・・
プレースタイルや球道の話
プレーをしている者でしか解らない話を聞き、
楽しそうに話す越前の顔を見ていれば、
想像から妄想へと広がる。
あの、得意そうな顔。
小生意気そうで本当に可愛いな・・・
弟に欲しい!
で、嫌がる姿を見ながら引きずり回したい。
膨らみが増す妄想が一人走りをし始めだす。
もう・・本当に可愛い!
頭、ガシガシなぜてやりたい。
遊びに誘ったら付いて来てくれるかなぁ?
面倒臭い顔しながらも、ついて来てくれるんだろうなぁ〜
最後はストリートテニス場に行っちゃうんだろうなぁ。
で、あの生意気な笑顔が見れるんだ。
うわ〜
ぎゅてして、押し倒して見たい!
皆が書いてる夢小説みたいな反応してくれるかな?
うわ・・
そうだったらすっごく幸せなんですけど!
うっとりと妄想に浸っていれば、
2つの視線に気付き、
「ど・・どうしたの?」
もしかして、また声が漏れてた!?
内心パニックになりながら、
表情には出来る限り出さない様に
笑いながら声をかければ、
「楽しそうスね」
まっすぐに向けられた視線に、
怖気つきながら、必死に耐え
「そ・・そうかな?」
苦笑しながら返事を返し、
「あ、気にしないで話を続けて下さい」
勢い良く右手を伸ばし、強引に話しを進めるが、
昼休み終了の鐘が鳴り話の打ち切りを告げた。